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【 基隆 / 基隆廟口夜市 / 基隆港 / 正濱漁港 / 阿根納造船廠遺址 / 基隆要塞司令官邸 】
目次
はじめに.基隆ってどんな町?
台北からバスや電車で1時間弱で行ける基隆(キールン)という町。台湾有数の港町で、人口は約36万人の中規模都市です。現代化が進む台北とは少し異なり、昔ながらの港町の趣を感じられる、少しレトロな町なんです。日本で言えば、昭和の香りがまだまだ残る、といえば分かりやすいでしょうか。
日本とのかかわりも深く、そもそも商業港・軍港として発展したのは日本統治時代。終戦後台湾から日本に引き揚げた日本人は、ほとんどがこの基隆から船に乗ったといいます。
今回は、この基隆の魅力を5つのポイントに分けて紹介したいと思います。
1-1.まずは定番の有名夜市へGO!
基隆でもっとも有名な見どころといえばやはり夜市でしょう。基隆駅から歩いて5分くらいの場所にある「基隆廟口夜市」は、安くておいしい料理を出す屋台がずらりと並ぶ名物夜市。週末ともなると、台北からもたくさんのお客さんが訪れます。
廟口夜市では、海産物を安く食べられる屋台や、ちょっとめずらしいローカルフードが食べられる屋台があります。さらに、料理の値段が総じて台北の夜市より少し安いので、週末ともなると、台北からもたくさんのお客さんが押し寄せてきます。
ピーク時には、人気店には長い行列ができるほどの盛況ぶり。面白いのは、各店舗の看板に、日本語でも説明がかかれていること。ときどき微妙な日本語に出くわすこともありますが、どんな料理の店かは何となく分かるので、日本人にとってはかなり利用しやすい夜市だと思います。
【アクセス情報】
基隆廟口夜市
基隆市仁愛區愛四路20號
(基隆駅から徒歩5分程度)
1-2.のぶもんイチオシの廟口夜市ローカルグルメ
廟口夜市では、台北ではなかなか見られないローカルフードにお目にかかれます。数ある個性的なお店の中で私がおススメしたいのが、写真の「豆簽羹」という料理だけを提供する屋台。これは大豆の粉を使った麺をとろみスープに入れていただく料理なのですが、素朴でやさしい味わいがクセになります。冬になると、何度もこれを食べに基隆まで来てしまいます。
このほかにも、螃蟹羹というカニのとろみスープや、營養三明治という超ボリューミーなサンドイッチ(どちらかといえばホットドッグの一種)など、心惹かれる庶民的な料理がより取り見取りです。この夜市に来るなら、できるだけお腹を空かせてきたほうが良いと思います。
2.港町の風情を楽しむ
さて、基隆と言えば、日本統治時代から重要な港町として栄えてきました。バスや鉄道で基隆の駅に降り立った瞬間から、港町の風情が存分に感じられます。ときには、豪華客船が入港していることもあり、港周辺はさらに華やかな雰囲気に包まれます。
基隆駅前の海洋広場は記念撮影にもってこいのスポット。そして、周辺には日本統治時代に建てられたビルも残っていて、なんと市役所前のスターバックスも日本統治時代の建物をリノベしているんです。一般店と同じ料金で利用できるので、レトロなスタバで一休みしてもよいかもしれませんね。
3-1.今、台湾で話題のインスタ映えスポットがある
最近、基隆で人気急上昇中のスポットが、正濱漁港です。かつては普通の小さな漁港だったのですが、ここ数年、建物の一部がカラフルに塗り分けられ、おしゃれなレストランやカフェに生まれ変わりました。まるで南ヨーロッパの港町に出もいるような気分にさせてくれる独特な風景は、インスタグラムで人気に火が付き、今では週末にたくさんの観光客が訪れるようになりました。
おススメの時間帯は夕方。夕焼け空を背景にしたカラフルな街並みは、ひと際きれいです。一味違った台湾の風景を求めている方には、ぜひ訪れていただきたいです。
【アクセス情報】
正濱漁港彩色屋
基隆市中正區正濱路72號202
(101番(祥豊街経由)のバスなどで中正路正濱路口下車すぐ)
3-2.基隆で廃墟の散策はいかが?
正濱漁港の近くに、巨大なコンクリートの廃墟があります。それが、阿根納造船廠遺址です。基隆はもともと造船で栄えた町で、かつては海沿いにたくさんの造船所がありました。ここもかつては造船所だったのが、操業を停止して取り壊されないまま現在に至ります。今では、適度に朽ち果てた巨大な廃墟を見に、観光客が訪れるようになりました。正濱漁港のすぐ近くにあるので、セットで訪れる人も多いようですね。
ちなみに、廃墟の敷地内は立入禁止です。中には隙間から内部に入り込む人もいますが、いつ柱などが倒壊するか分からないので、まねをしないようにしてください。敷地外からでも、きれいに写真を撮れますよ。
【アクセス情報】
阿根納造船廠遺址
基隆市中正區正濱路116巷75號
(101番(祥豊街経由)などのバスで中正路正濱路口下車徒歩3分)
4.昭和の雰囲気を残すカフェに出会える
台湾のカフェといえば、かわいらしくておしゃれなイメージが強くなっています。しかし、ここ基隆では昭和を感じさせる昔ながらの雰囲気の「喫茶店」が数多く残っています。たとえば、写真のコーヒー。これは、基隆駅前の「鳥巣咖啡」のものです。マグカップではなく、日本の喫茶店でよく見かける小さめのコーヒーカップにブレンドコーヒーが注がれていました。おしぼりにお冷、日本の喫茶店ではおなじみのアイテムも、台湾ではなかなか見かけません(最近では、セルフサービスでお水を頂けるお店も増えました)。おまけでアイスクリームがつくのには、さすがに感動しました。
基隆にも最新のおしゃれカフェはあるのですが、このような「昭和の喫茶店」がまだまだ頑張っています。駅前の便利な場所に何軒もあるので、散歩がてら訪ねてみてはいかがでしょうか。
【アクセス情報】
鳥巣咖啡
基隆駅から徒歩3分
5.日本家屋も続々整備中
日本統治時代の基隆では、日式家屋も多数建設されました。そのうちの何軒かが現存しており、今では、文化財として修復されて、一般公開されるところも出てきました。
写真の建物は旧「基隆要塞司令官邸」。日本時代は、当地で観光バス会社を経営する日本人の住宅だったそうです。当時としてはかなり立派な住宅だったようで、洋室・和室ともに昔の日本を思い起こさせてくれます。基隆市政府(市役所)は観光開発に力を入れており、日本統治時代の遺構も次々と修復が進められています。正濱漁港へ向かうルートの途中にあるので、正濱漁港の行き帰りに立ち寄っても良いでしょう。
【アクセス情報】
基隆要塞司令官邸
基隆市中正區中正路230號
(基隆駅から101番などのバスで約10分「中正區行政大樓」下車すぐ)
さいごに
いかがでしたか。派手ではないけれども、台湾では珍しい港町の風情を満喫できる町・基隆。台北とはまた一味違った旅情が感じられて、訪れて損はないと思います。台北からバスや鉄道の本数も多く、ふらっと遊びに行けるのがありがたいですね。コロナ収束後の台湾旅行では基隆もぜひ候補に入れていただけたらと思います。
写真は、基隆・中船路にある屋台街。地元でも知る人ぞ知る100%ローカルの飲食街ですが、どの店もかなりおいしく、私も何度か訪れています。
【アクセス情報】
中船路地区
基隆駅から101番などのバスで約5分「中船路」下車すぐ
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