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台北近郊のおすすめローカル夜市5選

台北 夜市

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はじめに

台湾旅行での楽しみの一つが夜市めぐりです。台北でもっとも有名なのは士林夜市でしょう。その他には、寧夏夜市や饒河街夜市などが人気ランキング上位を占めるようです。けれども、台北地区にはそれ以外にも地元系の夜市がたくさんあり、連日、多くの地元客でにぎわっています。今回ご紹介する夜市は、観光客があまり行かない、旅人にとっては穴場的な夜市。さっそく、一つひとつご紹介していきましょう。(写真は延三夜市の屋台です)

1. 西門町から近いのに意外と知られていない ~ 南機場夜市

近年、「観光客があまりいないローカル夜市」で一番人気なのがこちらの南機場夜市。若者の街・西門街から比較的近くにありながら、交通手段がバスだけというハードルの高さから、まだまだ観光客の姿を見かけることは少ないです。

屋台のラインナップもローカル色たっぷり。定番の魯肉飯臭豆腐、豆花、蚵仔煎(カキオムレツ)など、台湾の夜市で見かける料理は一通り試すことができると思います。端から端まで約200mしかない小さな夜市ですが、巨大夜市に疲れた人は、このようなこじんまりとした夜市でのんびりするのも良いでしょう。

南機場夜市で気になるのが、交通アクセス。台湾旅行の際、ちょっと高いハードルになるのがバス利用ですよね。MRTと違って、慣れない観光客にとっては少し利用しづらい印象もあるかもしれません。ですが、玄関口の西門町からは夜市方面に頻繁にバスが出ているので、それほど心配いりません。主なバス路線は、中山幹線・12番・20番・204番・253番あたりを覚えておけば大丈夫です。

夜市のアクセス:MRT西門駅からバス(本数は多い)で約10分(👉南機場夜市マップ)

★南機場夜市のイチオシフード

山内雞肉
夜市の入口の角にある鶏肉料理のお店。いつも大混雑ですが、お客さんの回転が速いので、週末でもあまり待たずにおいしい鶏肉料理が食べられます。お勧めは、看板料理の山内鶏肉飯90元。甘辛いタレがかかった鶏肉とご飯がよく合います。

お店の住所:台北市中正區中華路二段315巷52號

2. 台北の新都心・板橋のすぐ隣にある ~ 南雅夜市

近年、新都心として急成長を遂げている新北市板橋区。その隣町に、ローカルパワーで活気のある夜市があります。それが南雅夜市です。最寄り駅はMRT板南線の府中駅。こちらの夜市は、台北でも比較的規模が大きく、夜市の通りを歩き始めると、食事ができる屋台がいつまでも続くことに驚かされます。そして道の両側には、庶民的な食堂やスイーツショップもずらり。

面白いところで、台湾の庶民的なステーキ屋さん(牛排店)が何軒もお店を出しています。200元弱くらいからステーキが食べられるのですが、スープやドリンクがおかわり自由の店もあり、コスパが良いのも自慢の一つです。また、飲食店以外にも雑貨や安い衣料品を売る商店もたくさんあって、食事だけでなく、ちょっとした買い物も楽しめるのがうれしいです。

夜市のアクセス:MRT板南線府中駅から徒歩約8分(👉南雅夜市マップ

★南雅夜市のイチオシフード

王記好吃
私が毎回訪れる店は、こちらの麻油雞のお店。麻油雞とは、ごま油で炒めた鶏肉を米酒などでぐつぐつ煮た料理。かなり濃厚な味わいですが、一度慣れるとやめられなくなります。私は毎回、夜市の入口に近いこちらの屋台で頂いています。一緒に麺線(台湾のそうめん)を一緒に頼むのがお勧めです。手が油まみれになるので、使い捨てビニール手袋をもらって挑戦して下さいね。

お店の住所:新北市板橋區南雅東路8號

3. 迪化街に近い隠れ家的夜市 ~ 延三夜市

日本人にも人気上昇中のレトロ通り・迪化街。その北側に地元ではよく知られたローカル夜市があります。それが延三夜市です。こちらは、比較的交通量の多い延平北路沿いに食堂や屋台が連なっており、純粋にお目当ての食事を楽しみに来る場所のようです。また、迪化街や淡水河のリバーサイドからも近いので、近くの観光地をゆっくり散策して、夜になったらこの夜市に移動するのも簡単です。

レパートリーは幅広く、魯肉飯、小籠包、鴨肉飯、新竹名物のビーフン、さらにはサメの燻製(台湾では昔、よく食べられていたそうです)を出す屋台もあります。もちろん豆花などのスイーツ店も何軒かあります。延三夜市にはおいしい食堂もたくさんあるのですが、ぜひ体験したいのは、屋台での食事。飾り気のないローカル度満点の屋台で庶民的なグルメを楽しめば、まるで台北に住んでいるかのような気分を楽しめますよ。

夜市のアクセス:MRT中和新蘆線大橋頭駅から徒歩約3分(👉延三夜市マップ

★延三夜市のイチオシフード

口福魯肉飯
一部にメディアが取り上げる有名店もありますが、私があえてお勧めするのが、こちらの屋台。ごく一般的なつくりの屋台なのですが、出てくる料理はどれもかなり美味。かつての台湾では、どこの街角でも見られたような素朴な料理ですが、ぜひ飾らない素顔の台湾グルメを体験してみてください。

お店の住所:台北市大同區延平北路三段56號

4. 地元密着度100%の郊外駅前夜市 ~ 石牌夜市

ここまで紹介した3つの夜市は、ローカル夜市のなかでも比較的知名度が高いのですが、石牌夜市は、台北の北部の静かな住宅地・石牌にある地元向け小規模夜市です。MRT石牌駅を降りて北東に歩くこと3分。右手を見るとにぎやかな飲食店が並ぶ通り・裕民一路が見つかります。この通り約200メートルくらいが夜市になります。

ここでは、観光客向けの店は一軒もありません。ひたすら地元の人たちがちょくちょく通うちょっとおいしい屋台や食堂がひたすらあるだけです。私は通勤の際、石牌駅を利用するので、仕事帰りにお腹が空いたら、ふらっと気が向いたお店に入ることもあります。

夜市のアクセス:MRT淡水線石牌駅から徒歩約3分(👉石牌夜市マップ

★石牌夜市のイチオシフード

大三元
地元密着型の石牌夜市でお勧めしたいのは、「大三元」という食堂です。ここは、どちらかというとがっつり食べたい人向け。出てくる料理がすべて大盛りに見えるくらいのボリュームで、お腹を空かせた若者でも大満足です。私も、お腹がかなり空くと、こちらで食事をして帰ります。

お店の住所:台北市北投區裕民一路19號

5. 名前のない?!地元系夜市 ~ 内湖737巷美食街

最後に紹介するのは、なんと名前がない夜市です。というより、美食街とは、おいしい料理を出す食堂が立ち並ぶ一角のことを指しますが、MRT内湖線の港ケン(土へんに乾)駅に程近い路地がまるで夜市のようになっているんです。それなりの道幅の路地に庶民的な飲食店や屋台が並んでおり、台湾でよく見かける屋台料理はだいたいどれもあります。

その中でも、屋台が集まっている一角は特に魅力的。腕自慢の屋台が味を競い合い、毎回どの屋台で食べようか、非常に迷います。どの店も価格は良心的で、安くおいしく食事ができます。

夜市のアクセス:MRT内湖線港ケン駅から徒歩約8分(👉内湖737巷美食街マップ

★737巷美食街のイチオシフード

鴻鼎小籠包
日本人は小籠包に対して「やや高級な料理」という印象を持っているようですが、台湾では違います。一部の高級店を除き、庶民価格でお腹いっぱい小籠包を食べられます。こちらのお店では、小籠包が1かご90元。皮が厚めなので、これだけでお腹が満たされます。

お店の住所:台北市内湖區内湖路一段737巷46號

さいごに

いかがでしたか。はじめて台湾を旅するときは、まずは有名な夜市に行くと思いますが、慣れてくると、もっとローカルな夜市に行きたくなってきます。そこには、その土地に住む人々の日々の食生活を支える、地域に根の生えた屋台や食堂がたくさんあり、旅行者にとってもローカルな気分を満喫できる絶好のスポットになっています。

ローカル夜市では、日本語や英語はほとんど通じませんが、メニューは漢字ですから、何となくメニューの内容も予想できますし、ときにはお店の人や周りのお客さんが手助けしてくれるかもしれません。ぜひ、台湾に旅行に来たとき、このようなローカル夜市での食事も計画に入れてみてくださいね。(写真は、南雅夜市・王記好吃の麻油雞と麺線)

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