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ザ・ランディス台北ホテル【Paris 1930】de Hideki Takayama ~台湾茶とフランス料理との出会い・日本人シェフによる五感の饗宴

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【 Paris 1930 ( 巴黎廳1930 ) / ザ・ランディス台北ホテル(台北亜都麗緻大飯店) Landis Taipei / 高山英紀 / 台北 高級 レストラン

(日本語翻訳=GA)

Fine dining |台北を代表する最高級の本格フレンチレストラン

2022年3月。私と友人の3人で、友情10周年記念を高級レストランでお祝いをしようと、人生初のフランス料理を食べに行くことにしました。せっかくの初めてのフランス料理だからと、私たちが選んだのは台湾で最も古い本格フランス料理レストラン、ザ・ランディス台北ホテルの【Paris 1930】です。

Paris 1930は2019年に日本のフレンチシェフ高山英紀氏を迎えて、「Paris 1930 de Hideki Takayama」として一新しています。

お店に入ってまず目にするのは、こんな素敵なスペースです。入った瞬間に、まるで白いドレスを着たパリの歌姫になったかのような、優雅な気分にさせてくれます。

Ingredients|台湾産食材を厳選 台湾茶で食の心を紡ぐ

ウェルカムスナックの後、スタッフの方が今シーズンの食材を紹介してくれました。
通常の高級フレンチ食材のほか、台湾の旬の食材や台湾茶をシェフが選び、そこに日本の美を融合させて、フランス料理の中で伝統と革新の共存を表現しているそうです。

中でも珍しいと感じた食材は、レッドパパイヤとレンブです。
こうしたトロピカルフルーツは台湾では日常的な存在ですが、日本ではあまり見かけないものなので、日本人シェフの創作料理に取り入れられているのは意外でした。

また、お料理には一品ごとに異なる台湾の茶葉が使われているとのことで、お茶の香りが大好きな私にとってはとても楽しみです。

Starter|国際料理コンクール受賞作品「旬の野菜とフルーツのミルフィーユ仕立て」

Seasonal Vegetables with Sushi Rice

この「季節の野菜とフルーツのミルフィーユ仕立て」は、高山シェフが2015年に国際料理コンクール“ボキューズ・ドール”で優勝したときの作品です。ミルフィーユと押し寿司の概念を組みあわせたもので、「Paris 1930」の看板メニューになっています。

季節ごとに野菜や果物を変え、その食材の風味に合わせて厚さを調整しているそうです。今シーズンの食材はパパイヤ、それに大根のお漬物です。上下層には酢飯があり、さらに外側にはキャベツとしいたけがあしらわれていて、虹のようなカラフルな見た目になっています。

お寿司のようにお箸で口へ運ぶと、サクサクとした食感と、甘酸っぱさと、各食材の風味が口の中で見事に調和します。さすが名店です。

Soup|鮑・干し貝柱のスープ・凍頂烏龍茶

Abalone, Scallop Broth, Oolong

干し貝柱を煮込んだスープには凍頂烏龍茶が使われていて、運ばれてきた瞬間に濃厚なお茶の香りが広がってきました。鮑はとても新鮮で甘く、下に敷かれた大根は美しく透き通っています。さわやかな口当たりで、和食の煮物料理のようです。さらに横に添えられた柚子ソースがスープに豊かな風味を添えてくれていて、私たちは三人ともこの味に感動していました。

Sharing|五感で味わうフレンチの饗宴

Paris 1930では、お料理自体の色、香り、味だけではなく、五感全体で味わえる工夫がいくつも用意されていました。

▪️まずは聴覚です。ウェルカムスナックをいただきながら、その味に合わせて奏でられる優しい音楽に耳を傾けます。

▪️次は視覚。下の写真のように、冬の雪景色のような盛り付けがお茶の香りにとてもマッチしています。

▪️それに嗅覚。前菜をいただく際、客自身の手でアロマディフューザーのスイッチを入れて、心休まるお茶の香りを楽しむことができます。

Main|鹿ヒレ肉 / 雛鳩

メインディッシュは、季節ごとに価格帯の異なるお料理が大体3~6種類用意されているそうで、今回私たちは鹿ヒレ肉と雛鳩を選びました。

雛鳩は台湾の屏東地方産です。下の写真のように、ビートと特製ソースが添えられています。爽やかな甘みが鳩肉を引き立てていて、層の深い味わいになっています。柔らかな鳩肉とニンニクと玉ねぎを一緒にいただくので、変化のある食感を楽しむことができます。

友人2人が注文した鹿ヒレ肉は、柔らかい肉質で、ミディアムレアに焼かれています。鹿肉独特の野趣あふれる風味が味わえる絶妙な焼き加減です。

Sorbet|シャーベット・クリスピー生地・仏手烏龍茶

メインディッシュの後に運ばれてきたのはシャーベット。烏龍茶の香りが口の中でとろけます。
添えられたクリスピー生地の口当たりも良く、甘さも程よい感じです。 台湾茶の風味が存分に活かされたデザートです。

Dessert|八女抹茶ミルフィーユ

最後のデザートもシェフが趣向を凝らした、心に響く一品です。

使われているお茶は、高山シェフの故郷福岡県産の八女抹茶で、香りがとても豊かです。パイ生地は3段階の温度で50分かけて丁寧に焼き上げられていて、紙のように薄い生地が何層にも重なっています。温かい状態のまま口に入れると、やさしいミルクと抹茶の香りが広がります。この味が帰宅後もずっと心から離れず、またこの店に訪れたくなります。

Service| 暖かいおもてなしと上質なサービスで至福の一時

Paris 1930でのフランス料理初体験に私たちは大満足で、いつまでもそこにいたい気分でした。

料理の美味しさは言うまでもなく、サービスもとても行き届いていました。入口では、先に到着した私達二人が友達を待つ間、スタッフの方が温かい対応でVIPルームまで案内してくれました。またお料理は、運ばれてくるたびに詳しく説明していただけるので、じっくりと味わうことができます。食事の前後には、料理長がご挨拶に来てくださいました。

びっくりしたのは、デザートの後にバースデーケーキを出してくださったことです。友人が予約の際に備考欄に誕生日のことを書いてくれていて、お店の方がご好意でケーキを準備してくれたのだそうです。とても嬉しいサプライズでした。

皆さんもぜひ、この台湾茶と日本の繊細な美によって紡がれた高山シェフのフランス料理を一度味わってみてくださいね!

Information |ザ・ランディス台北ホテル(台北亜都麗緻大飯店) Paris 1930 de Hideki Takayama

▪️料金:NT$3800、NT$4800 +10%(季節により変更あり)
▪️予約 & Menu:👉 インターネット予約 (季節により変更あり)
▪️住所:ザ・ランディス台北ホテル(台北亜都麗緻大飯店)2F 台北市中山区民権東路二段41号(MRT「中山国小」駅4番出口より徒歩7分)
▪️近隣の観光スポット:行天宮(徒歩5分)、晴光市場(徒歩10分)、林安泰古厝(徒歩15分)

 

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