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【Marriott Taipei】での結婚披露宴

marriott 台北

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【 台湾 結婚式 / マリオット台北 / Marriott Taipei / 台湾高級ホテル

(日本語翻訳=Hiroyuki Shima)

萬年豪合八囍碟

宴席の最初のお料理は、9つに仕切られたワンプレートに盛り付けられた前菜で、金牌烤鴨、黃油雞、滷牛腱、泰式拌墨魚、蜜汁叉燒、金蒜雲耳、川麻花螺肉、桔汁玉帶と花好月團圓の九種類です。様々な国のテイストを取り入れ、それぞれが秋の季節感を表現しています。味や食感も、シャキシャキ感・深み・柔らかさ・歯ごたえ・新鮮な甘みなど様々な感覚が多層的に調和していました。下の写真は、ホテルのエントランスに飾ってあるチェコの工房Preciosaの制作による38羽のクリスタルの蝶々です。蝶が羽根を広げている様子は、蝶の王国である台湾を象徴しています。喜ばしい祝宴の幕開けを感じさせてくれます。

古式にのっとって

宴席の前、午前中半日は婚礼に参列しました。新郎側参列者は年齢に従い着席し、新郎はその末席に座ります。仲人が新婦の手を引いて入場し、新婦側を案内してから婚約の儀式が行われます。
お茶を点てるのは、新郎が新婦を受け入れてくれたことに敬意を表す儀式です。「一見鍾情、二姓合婚、三陽開泰、四季平安、五福臨門、六六大順、永結同心…」等のおめでたい言葉と合わせて一杯ずつお茶を点てます。新郎の友人たちがお茶を飲み終わるのを待って、仲人が「茶水茶盤甜又圓,幸福花好月又圓(甘いお茶と丸いお盆のように幸福・円満を願うという意味)」と言い、新婦は両手にお盆を捧げ、空になった茶碗を下げていきます。台湾ではこれを俗に「圧茶瓯」と言います。男性陣はこの茶碗の中に「紅包」(ご祝儀)を入れ、お茶のお礼とします。
その後新婦は高貴、昇進、幸福を象徴する高凳(高椅子)に座ります。双方はお互いに結婚指輪を交換し、お礼として新郎のお母さんは新婦に装身具一式(首飾り、ブレスレット、イアリング)を身に着けさせます。さらに新婦のお母さんは新郎に金の首飾りを身につけさせます。その後新郎がお返しの品を送ります。

甜茶と湯圓(白玉団子)

儀式が終わり、カメラマンが喜びに溢れた一同の写真を撮った後、客人に甜茶と湯圓が振舞われます。干した龍眼とナツメを煮詰めた冷製スープは、あっさりとした甘さでその味に飽きることがありません。餡を詰めていない紅白の湯圓は色もそろっていて,大きさもちょうどよく、柔らかい歯ごたえですが、口にねばりつくことはありません。甘く香ばしい、非常に飲みごたえのある一品です。このスープだけで、Marriottが細かな部分に対し丁寧に気を配っていることが感じられます。

喜餅

台湾では伝統的に「喜餅」と呼ばれる中華風のお饅頭を結納返しとして準備し、宴会に参加した客人に送ります。白ごまをまぶしたお饅頭の生地は何層にも重なっておりサクサクしていて、中には卵黄、小豆餡、餅、それに滷肉(肉餡)や肉鬆(肉でんぶ)などが組み合わさっている場合もあります。しかし、現代の社会では小家族の参列者が多いので、大きな喜餅は分量も多く保存期間も短く、新鮮なまま保つが難しいという問題があります。それで、最近は常温でも保存のきく西洋式のビスケットが女性の来客者友人達に送られることが多いです。

婚礼の難関

美しい新婦を娶る前の儀式として、儀式の主人が新婦の友人を代表し、検問所を作って伴郎團(新郎の友人たち)に様々な課題を出します。そして、大切に育てられたお嬢さんの一生を預けるのだということを、新郎に自覚させるわけです。この場面はとても賑やかで、思い出深いものですが、同時に名残惜しい寂しさも伴います。この課題の内容は新郎の真心、体力、才能を試すものが多いのですが、もし課題が難しいものであれば、新郎はあらかじめ護身符として準備した紅包を取り出して主人に渡し、この難関を乗り越えます。最後の問題を解決して新郎はようやく新婦のところにたどり着きます。そこで新婦に婚礼用の靴を履かせ、二人は新婦の両親とのお別れの儀式をします。

宴席

今回は、コロナ対策のため親族を迎えただけの宴席となりました。また、大皿料理ではなく一人用のセットメニューによる食事になりました。隔て板を設けて飛沫感染を防いでいます。客席間の距離も取り席数を減らして、安心して食事ができ、宴会の雰囲気を楽しみながら親戚と歓談できるようにしています。テラスサッシの外には、素晴らしい風景があります。こんなに大きな会場なので、以前の披露宴ならたくさんの人で溢れかえっていたはずですが、それと比べると非常にゆったりと270度の台北の都市パノラマを楽しむことができます。

ミラマーの観覧車を見ながら

大直の基隆河畔にあるMarriott Taipeiホテルは、レジャーとビジネスのスタイルを融合させた現代的なスタイルのホテルです。自然環境にも恵まれ、芸術やビジネスが活発な地域に立地しています。高層部に位置するホテルのラウンジからは、遠くに台北の都市景観を望むことができ、すぐ近くにはミラマーの観覧車も見えます。青い空が目の前に広がります。

フランス風チーズグラタンのイセエビ

中華と洋食を折衷したセット料理の中でも、玉ねぎとマッシュルーム入りの黄金色のフランス風ソースがあしらわれたイセエビは絶品でした。プリプリとした食感で、焼きたての熱々でしたし、焼き加減も丁度良く、さらにセットで出されたお茶との組み合わせも最高でした。他にも素晴らしかったのは、佛跳牆という高級スープを彷彿とさせるような「羊肚菌瑤柱一品盅」(アミガサタケと干し貝柱のスープ)で、あっさりした中にも芳醇な味のする、お腹にやさしいスープでした。「南非原粒鮑燴珍蕈」(南アフリカ産アワビとマッシュルーム煮込み)も、とろとろに煮込まれた白菜が新鮮なアワビをうまく引き立てていました。

粵式經典臘味飯(広東風のクラシックな臘味飯)

臘腸(中華ソーセージ)とお米を完璧な割合で蒸して作った広東風臘味飯です。竹の蒸籠にきれいに盛り付けされています。非常に香り豊かで、薄焼き卵も柔らかく、ネギの香りも合わさって、ご飯に味が染みこんでいます。これも絶妙な組み合わせです。蒸籠の蓋を開けた瞬間、その完璧さ美味しさが伝わってきます。宴席の最後を飾るにふさわしい料理です。

“Le vrai bonheur ne dépend d’aucun être , d’aucun objet extérieur, il ne dépend que de nous ” Le Dalai Lama

本当の幸せというものは、どのような人からも物からも得られるものではない。それはただただ自分自身の中にあるものだ。
結婚というものは身分の転換、責任のありようの変化であり、相手に対する約束を実現するものです。結婚するということは、ある種の選択です。幸福には定まった形式はありません。始まりもなければ終わりもない、長い文章の中の一つの読点にしか過ぎないと、そのように考えています。お二人がお互いに助け合い、仲睦まじく、笑顔の絶えない暮らしを続けていかれるよう、心から祈っております。

台北 マリオット Marriott Taipei

Booking.com: Taipei Marriott Hotel

住所:台北市中山區樂群二路199號

 

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