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台北駅周辺のレトロ建築おすすめ5選

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台北駅 観光 / 国立台湾博物館鉄道部 / 台北記憶倉庫 / 台北北門郵局 / 国家撮影中心台北館 / 撫臺街洋樓 / 台北レトロ / 台湾建築

はじめに

台湾旅行で空港を出てはじめに到着する場所はどこですか?ほとんどの方が台北駅にやって来るのではないでしょうか。台北だけでなく台湾全体の交通の要衝・台北駅。つい最近までは、目的地への乗り換えスポットでしかなかったこの地区に、近年、次々とレトロな建物が蘇っているんです。今回は、単なる通過点から、トランジット観光地的な変貌を遂げつつある、台北駅付近のレトロスポットを5つ紹介していきたいと思います。(写真は、北門付近のカフェ「京町8號」から眺める撫臺街洋樓です)

1. 台湾にもできた鉄道博物館 ~ 国立台湾博物館鉄道部

昨年、華々しく開館した国立台湾博物館鉄道部(鉄道パーク)。ここはかつて、台湾総督府の鉄道部の建物でした。そこが長年の修復作業を経て、ようやく鉄道博物館として一般公開されたのです。こちらの鉄道パークは、旧鉄道部の建物だけでなく、職員食堂や鉄道工場など数多くの施設が修復され、鉄道好き・歴史好きにとっては見逃せないスポットになっています。

館内では、台湾の鉄道に関する様々な展示が見られます。映像ライブラリーコーナーや大きな鉄道ジオラマの部屋があるほか、建物そのものもレトロ感たっぷりで見ごたえがあります。一通り見学すると軽く半日はかかってしまうくらい充実した展示そして建物。ここだけは、十分時間を取ってお越しになることをお勧めします(私は、2時間くらいで見終わるだろうと思い午後の遅い時間に行ったら、全然時間が足りませんでした)。

施設情報

國立臺灣博物館鐵道部園區
住所:台北市大同區延平北路一段2號
開館時間:9:30~17:00
(月曜定休、国定休日と連休は開館、旧正月の大みそかと元旦は休館)
チケット:大人100元 子供50元

 

2. 日本統治時代の台湾の物流を学べるレトロ建築 ~ 台北記憶倉庫

鉄道パークの向かい側に位置する、少し小ぶりなレンガ造りの建物。それが台北記憶倉庫です。もともとは日本統治時代の1913年に三井物産北門倉庫として1914年に完成した建物で、戦後は様々な曲折を経て、今では台湾鉄路管理局(台湾鉄道)が管理。2018年11月に「記憶倉庫」として一般公開されるようになりました。

こちらも、日本統治時代を中心とした台湾の物流に関する展示が盛りだくさんで、物流から見た台湾の歴史をたっぷり学べます(台湾の博物館は、初心者でも分かりやすく楽しく学べる工夫が随所になされていて、ついつい長居してしまいます)。

面白いのは、館内の飲食コーナー。コーヒーショップかと思いきや、どちらかというとビールバーの様相を呈しています。開館時間が遅めなので、夜になってから軽くビールを飲みながら歴史散策をするのにも良いですね。

施設情報

台北記憶倉庫
開館時間:13:00~21:00
(月曜定休、国定休日と連休は開館、旧正月の大みそかと元旦は休館)
住所:台北市中正區忠孝西路一段265號
入場無料

3. 旧台北郵便局(台北北門郵局)

手紙を出したり、日本円を両替したりするときにもお世話になるかもしれない、台北駅前の大きな郵便局。ここは1930年に台北郵便局として建てられました。当時の最新工法であるRC工法で建てられた大きな建物は、できた当時は台北でもかなり目立つ存在だったと思われます。現在の正式名称は台北北門郵局(郵便局)ですが、他の郵便局よりも営業時間が長いので(平日夜や土曜午前も営業している)、旅人にとっては心強い存在でもあります。

局舎の2階部分には、郵政博物館の台北北門分館もあり、台湾の郵便の歴史を学べるだけでなく、各種の台湾郵政グッズも見られます。現在、建物の正面は修復工事に入っていますが、修復後には壮麗な美しさが今以上に楽しめることでしょう。

施設情報

台北北門郵局
開館時間:月曜-金曜8:30~21:00(土曜は9:00~12:00、日曜定休)
(郵政博物館は9:00~17:00で月曜定休、旧正月等に臨時の休み有り)
住所:台北市中正區忠孝西路一段114號2樓
入場無料

4. 今年オープンしたての歴史建築 ~ 国家撮影中心台北館

今年も、台北駅付近で新たに日本統治時代の建物の修復が終わり、一般公開が始まりました。それが國家攝影文化中心台北館です。こちらは、日本統治時代の1937年に大阪商船台北支店の建物として建てられ、戦後も役所として使用されていましたが、今年になり映像資産の管理拠点として一般公開されるに至りました。私自身、台北駅の近くにあるこの古い建物が何なのかずっと分からなかったのですが、採光にすぐれた日本時代の洋風建築を、映像作品が所蔵・管理できるように修復するのに時間がかかったようです。

館内にはカフェやグッズ販売コーナーもあり、映像作品などにそれほど興味がなくても、気軽にレトロな雰囲気を楽しむことができます。

施設情報

國家攝影文化中心台北館
開館時間:10:00~18:00
(月曜定休、旧正月の大みそかと元旦は休館)
住所:台北市中正區忠孝西路一段70號
入場無料

5. 100年以上の歴史を誇る洋館 ~ 撫臺街洋樓

最後にご紹介するのは、撫臺街洋樓です。こちらは石材と木材を組み合わせて建てたハイブリッドタイプの洋風建築で、日本統治時代に大変にぎわっていた撫臺街(現在の延平南路)の歴史を今に残す建物です。当初は、高石組という建築会社の本社として建てられましたが、その後は、日本統治時代・戦後の台湾時代共に所有者・管理者が次々と変わっていきました。その中でこの建物は破壊を免れ、1997年に市の古蹟に指定され、後に火災に遭いながらも修復が進められ、2009年に歴史資料館として一般公開されました。

館内の展示を見ると、各時代の資料がかなり丁寧にまとめられており、この建物が100年もの間、台北の繁華街の移り変わりを見つめてきたのだ、という実感が強く湧いてきます。

施設情報

撫臺街洋樓
開館時間:10:00~18:00(日曜月曜定休)
住所:台北市中正區延平南路26號
入場無料

さいごに

いかがでしたか。台湾全国で、歴史的な建物を積極的に修復・保全し、それらを様々な形で活用する動きが盛んになっています。今の台湾では「レトロ=古臭い」ではなく、懐かしさを感じたり、現代文化やアートとの融合を楽しんだりする「最先端のレジャースポット」になっているように感じます。雰囲気を楽しむのも良し、そこにまつわる歴史を深く掘り下げるのも良し。

それらの歴史施設の中でも、群を抜いてアクセスが良い台北駅付近の歴史建築。ぜひお気軽に台湾での旅行プランに加えてみてくださいね。(日本時代の建物だけでなく、写真のような清朝時代の歴史を今に残す承恩門(北門)もみなさんをお待ちしています!)

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