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新竹歴史さんぽpart2~新竹は個性的な歴史スポットがたくさんあります

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新竹市 旅行 / 新竹市立動物園 / WOO Table 物餐桌 / 叉子咖啡 / 硬派主廚的軟嫩料理ー東門市場 / 新竹市影像博物館 / 星巴克新竹州圖門市 】

はじめに~新竹は歴史スポットの宝庫

 台北の南西に位置する地方都市・新竹。ここには日本統治時代の面影を残す建物がたくさん残されています。動物園に古い市場、映画館、そして図書館。長い間「街に見どころがない」と揶揄されることも多かった新竹ですが、よく探すと魅力的なスポットは数多くあります。今回は、新竹に残るこれらの見どころをじっくり見て回りましょう。(トップ写真は、日本時代に作られた新竹市立動物園の裏門)

1.日本統治時代に作られた新竹公園が面白い!

 日本統治時代に発展を続けた新竹の街。この町に市民の憩いの場となる大きな公園を作ろうと、1921年に完成した敷地約5万坪の大きな公園で、公園内には料亭や観測所、児童遊園地などが建設されました。戦後さまざまな変遷を遂げて、日本時代の建物は次々と歴史建築に指定されました。近年、古い建築物の修復・整備が進み、レトロ気分を味わいながら公園内をのんびりと散策できるようになりました。

①ちょっとレトロな動物園が素敵

 新竹の隠れた見どころといえば、真っ先に紹介されるのが「動物園」でしょう。新竹市立動物園は、1936年に開園した児童遊園地の付属動物園としてスタートし、戦後一時期は閉園していたものの、後に再開。後発組の他の動物園に比べて規模が小さく、老朽化が進んだため、何度も閉園の危機に見舞われますが、近年になって新竹公園全体の再生計画の一環として再整備が進められ、2019年にリニューアルオープンするに至りました。

 園内には、ゾウやパンダのような動物はいないものの、ベンガルトラやカバ、フラミンゴ、ダチョウ、アライグマなど、なかなか豪華なメンバーがそろっていて、実は大人でもかなり楽しめます。台北動物園のように広すぎたり、混雑しすぎたりすることもないので、旅行中にふらっと立ち寄ることもできます。

 動物園に来たら、是非チェックしてほしいのが、裏門の入口です。そこでは左右の門からゾウの鼻がのびていて、まるで2頭のゾウに出迎えを受けている気分になれます。この門は、1936年の開園と同時に作られたもので、今でも当時の面影を思い起こさせてくれます。

【施設情報】

新竹市立動物園

住所:新竹市東區食品路66號
開館時間:9:00~17:00(月曜定休)

②風情ある木造日本家屋でティータイムはいかが

 新竹公園の中には、日本統治時代に建てられた料亭がありますが、それ以外にも雰囲気の良い木造建築の飲食店があります。その中の一つが「WOO Table 物餐桌」です。ここも1931年に建てられた木造建築をリノベしてできたお店で、気軽にドリンクや軽食を楽しむことができます。

 今回は、お昼時に訪れたこともあって、食事もすることにしました。選んだ料理は、「南洋咖哩豬里肌飯。サラダとスープがついて290元。甘党の私にとってはかなり辛いカレーでしたが、味つけが良くて、とてもおいしく食べられました。アメリカンコーヒーもいただきましたが、こちらは110元。なお10%の服務費が加算されるのでご了承くださいね。ドリンクだけの利用ももちろん可能です。

 新竹公園内には、これ以外にも「麗池畔」「鳳亭」という2軒の飲食店があります。鳳亭は要予約なのでご注意ください。

【店舗情報】

WOO Table 物餐桌

住所:新竹市東區公園路265號
営業時間:10:30~18:00(土日~20:30、月曜定休)

③気象観測所がリノベカフェに?!

 新竹公園内の飲食店は他にもあります。「叉子咖啡」はなんと、日本統治時代に建てられた気象観測所をリノベした建物で営業しているカフェです。こちらは、1937年に建てられた新竹観測所の建物を使っており、当時の洋風建築の雰囲気を良く残しています。店内はいくつかの部屋に分かれており、グループで利用できる半個室のスペースもあります。

 こちらでは、コーヒーや紅茶、ケーキなどがいただける他、軽食も食べられるようです。「物餐桌」とはまた違った落ち着きを感じさせる店内で、街歩きの疲れをいやすのも良いでしょう。

【店舗情報】

叉子咖啡

住所:新竹市東區公園路133號
営業時間:11:00~19:00(月曜火曜定休)

2.新竹の新しいレトロスポット~東門市場へ行こう!

 新竹市の中心部にある東門市場。日本統治時代に開設されたこの市場の周囲は、かつては大変賑わい、台北で言えば西門街のような存在だったそうです。そんな歴史を持つ市場も、時代の変化とともに衰退。いずれ取り壊されるだろうと誰もが思う中、地元の地域再生運動を担うグループの努力によって、レトロな雰囲気がSNSなどで紹介され、次第に注目されるようになります。今では、若者を中心に新たに市場の区画で飲食店などを開くケースが増え、いつしか新竹を代表するローカル観光スポットに成長しました。

①市場を歩く

 実際に市場を歩いてみると、昔ながらの雑貨店や乾物屋さんも頑張っている一方で、食堂、カフェ、居酒屋など個性的なお店が軒を連ねており、どの店に入ろうか迷ってしまうくらい魅力的です。シャッターストリートの様相を呈していた市場も、新しいお店と新しいお客さんの増加に伴い、賑わいを取り戻すようになりました。面白いのは、日本式の居酒屋タイプの飲み屋さんが目立つこと。台湾では、食事とお酒が比較的分けてとらえられることが多いのですが、ここに来ると日本の飲み屋街をちょっと思い出しますよ。

②市場の中の飲食店が個性的!

 個性的な食堂や飲み屋さんがひしめくなか、今回訪れたのは「硬派主廚的軟嫩料理ー東門市場」という長い名前の食堂。個々の名物は、味わい深い牛肉料理の数々。小さなお店ですが、次々とお客さんがやってきて、常に満席状態。今回は、看板料理の一つ・ステーキ丼(250元)を頂きます。この牛肉がやわらかくて、味も抜群。目玉焼きと一緒に食べると、とてもぜいたくな気分になれます。牛肉の味がよくしみたスープもおいしかったですよ。

こんなお店がたくさんある東門市場。これはリピートして、いろいろなお店を体験するしかないですね!

【店舗情報】

硬派主廚的軟嫩料理ー東門市場

住所:新竹市東區東門市場1143號中央路102巷10號
営業時間:11:30~14:00、17:00~21:30(無休)

③市場の隣には日本時代の映画館もあります

 東門市場のすぐ隣には、日本統治時代に建てられた現役の映画館もあります。「新竹市影像博物館」は、日本時代の1933年に建てられた劇場で、名前を「有楽館」と言いました。戦後、映画産業の衰退に伴い、使われなくなってしまった劇場。ところがその後、歴史的建造物の再活用プロジェクトが進められ、2000年に映画館として再オープンを果たしました。現在では「或者光盒子」という団体が運営し、映画上映だけでなく、書籍販売やレストラン営業なども行っており、いろいろな形で楽しめる施設になっています。

【店舗情報】

新竹市影像博物館 (或者光盒子)

住所:新竹市東區中正路65號
営業時間:書店→13:00~21:30(火曜定休)、レストラン→18:00~24:00(日曜14:30~22:00、月曜火曜定休)

3. 新竹の新しい歴史スポット~古い図書館がレトロスタバに変身!

 数年前に、市の観光イベントに合わせて修復後初公開された「旧新竹州図書館」。イベント終了後に再び閉鎖されてしまい、もう中を見ることができないのかと寂しく思っていたところ、最近になって「スタバが入居した」というニュースを知り、早速、現地を訪れてみました。

 新竹州図書館は、1925年に完成した日式洋風建築の立派な建物を持つ図書館でした。戦後も図書館として使われた時期もありますが、後に民間会社に売却。イベント期間を除き、40年近く内部が公開されていませんでしたが、2023年3月にスターバックスが「星巴克新竹州圖門市」として開店。久々に内部に入ることができました。

 店内は、天井がとても高く、しかも広々としています。昭和初期の近代洋風建築の優雅な雰囲気を上手に再現して、ちょっと贅沢な気分でスタバを楽しむことができます。定休日がないので、他のカフェが閉まっていても、ここだけはいつでも安心して利用できるのも嬉しいですね。新しく新竹の歴史観光スポットの仲間入りをした、新しいスタバ。市民だけでなく観光客からも人気となりそうです。

【店舗情報】

星巴克新竹州圖門市

住所:新竹市東區文化街8號
営業時間:7:00~21:00(無休)

さいごに

いかがでしたか。懐かしさを感じられ、しかも個性的なスポットがたくさんあるのが新竹の魅力の一つだと思います。台北からは、高速バスや台鉄の自強號などで1時間強で行ける手軽なお出かけ先・新竹。今度の台湾旅行では、新竹日帰り旅行もプランに加えてみてはいかがでしょうか。新竹を実際に訪れてみれば、この町が、他の台湾の町と同様に、魅力あふれる町だと実感できると思いますよ。(最後の写真は、スタバが入居し、再び活気を取り戻した旧新竹州図書館)

 

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