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台湾にも「美濃」がある?!~高雄市郊外の客家の故郷が今、面白い

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高雄 美濃

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高雄 美濃 / 特一香板條 / 美濃客家文物館 / 美濃湖 / 廣進勝油紙傘 / 美濃東門樓 / 美濃文創中心 / 美濃麵包 / 濃夫生活 / 高雄観光

はじめに

 「美濃」といえば、岐阜県の一部の旧国名を指す、日本の地名です。でも実は、台湾にも「美濃」があるんです。場所は、高雄市の郊外。ここに客家人が多く住む町「美濃」があります。日本での知名度はまだまだですが、実は見どころがいっぱい。最近オープンした観光名所もあり、1日たっぷり遊べます。そんな美濃の魅力を一つ一つ紹介していきたいと思います。(トップ写真は、美濃の看板料理「炒板條」)

1.美濃ってどんな町?~まずは客家料理を食べよう

 美濃は、高雄市北部に位置する小さな町。人口は約3万7千人です。この地は古くは「瀰濃」とよばれていましたが、これが日本統治時代に発音の似た「美濃」と改められました。現在では中国語の発音で「メイノン」と呼ばれていますが、漢字の地名のほうが先に決まっていたんです。町には客家人が多く住み、台湾南部の代表的な客家の町になっています。2012年には、同じ地名を持つ町同士ということで、岐阜県美濃市と姉妹都市協定を結んでいます。

 客家の町・美濃の名物は、何といっても客家料理です。美濃に着いたらまず、食堂で客家料理を食べてみましょう。町の中心部には、たくさんの客家料理の食堂が軒を連ねていますが、今回は、そんな数ある食堂の中でも、あまり知られていない食堂を訪れてみました。

「特一香板條」は、町の中心部にある小さな食堂。地味なつくりですが、こちらで板條を頂くことにしましょう。今回トライしたのが、炒めた板條。いろいろな具が入った炒板條は、見た目も食欲をそそりますね。味付けは醤油ベースで、日本人にもなじみやすい味。辛さはお好みで調整してください。

【店舗情報】

特一香板條

住所:高雄市美濃區雙峰街1-5號
営業時間:10:00~20:00(火曜9:00~19:00、無休)

2.美濃のみどころ その1~ 美濃客家文物館

 美濃の博物館の代表格は、こちらの「美濃客家文物館」です。美濃に根付いた客家人の暮らしや文化などが楽しく学べる施設です。客家人が勤勉を非常に重んじており、この施設でも客家人の勤勉さや勉学を重視する姿勢が随所に感じられ、とても興味深いですね。

 こちらの客家文物館で特に目を引くのは、美濃紙傘に関する展示。客家人が中国大陸から美濃に持ち込んだとされる、当地で最も有名な伝統工芸で、文物館では美しい作品をいくつも見ることができます。

【施設情報】

美濃客家文物館

住所:高雄市美濃區民族路49-3號
開館時間:9:00~17:00(月曜定休)

美濃の見どころ その2~ 美濃湖

 美濃客家文物館に行く途中で通りかかる美しい湖。それが、美濃湖です。こちらは年に完成した人造湖で、美濃の水がめともいえる施設。今では、風光明媚な景色が楽しめる観光スポットとしても人気があり、週末はマーケットが出ることもあります。湖の周囲は歩道兼自転車道が整備されており、自転車で一周するもの楽しいですね。

アクセス情報:美濃バスターミナルから徒歩13分。美濃客家文物館への途中にあります。

美濃のみどころ その3~ 美濃紙傘の工房

 美濃でもっとも有名な伝統産業は、紙傘つくり。町の中には、傘を作る工房兼商店がいくつもありますが、今回訪れてみたのは、「廣進勝油紙傘」という工房。ここは濟南堂という客家の古い建物を活用した工房で、伝統工芸の紙傘の絵付けを気軽に体験することができます。

 絵付けは、子供用の簡単なものから本格的なものまで用意されています。絵付けコーナーでは大人も子供も、思い思いに絵付けを楽しんでいました。絵が乾いたら、そのままお土産として持ち帰ることができます。これは良い記念になりますね。別の建物では、ドリンクも販売しており、休憩ポイントとしても便利です。

【店舗情報】

廣進勝油紙傘 (濟南堂)

住所:高雄市美濃區民權路47號
営業時間:9:00~17:00(無休)

美濃のみどころ その4~ 東門樓

 美濃には史跡もたくさんあります。代表的なものがこちらの「東門樓」。ここに初めて城門樓が建てられたのは1755年。それ以来、町の安全を見守ってきた東門樓は、幾度の改変を経て、1950年に清代の様式を模した現在の門樓が完成しています。現在では、高雄市の古蹟に指定され、街のシンボルの一つになっています・

【施設情報】

美濃東門樓

住所:高雄市美濃區民族路16巷9號
開館時間:24時間見学可能

3.美濃の最新レトロスポット~ 美濃文創中心

 歴史的な見どころが多い美濃ですが、数年前新しい観光スポットが誕生しました。それが「美濃文創中心」です。日本統治時代に「美濃警察分駐所」として建てられた和洋折衷のバロック風建築で、今ではきれいにリノベされて、観光案内所やカフェなどとして活用されています。

 ここは、地元の福祉基金会が運営している施設ということで、チャリティーコーヒーの販売も行われていました。どこで募集されたのでしょう、可愛らしい子供たちがチャリティーに協力して、お客さんの案内やコーヒーの説明などを熱心にしていました。

【店舗情報】

美濃文創中心・揺籃咖啡

住所:高雄市美濃區永安路212號
営業時間12:00~17:00(土日は9:00~18:00、無休)

4.個性派フードショップが並ぶ美濃の面白ストリート~ 永安路で日式のメロンパンに出会う

しかし、美濃で面白い場所はそれだけではありません。文創中心画面している通り「永安路」に個性的な飲食店がずらりと建ち並んでいるんです。

 まずは、店先にぷーんと良い香りが漂ってくるメロンパンのお店から。「美濃麵包」は、メロンパンなど数種類のパンを売る小さな店。よく見ると、台湾でよく見かける香港由来のぼろ麵包だけでなく、日本でもおなじみの模様がついた日式メロンパンもありました。実際に食べてみると、日本で食べていたメロンパンと同じ味わい。素朴な味わいで、台湾の人々にも好評のようです。

【店舗情報】

美濃麵包

住所:高雄市美濃區永安路209之1號1樓
営業時間:13:00~18:00(水木土日のみ営業)

雑貨や個性派豆花などが楽しめるショップも登場

 お次は、雑貨などを販売する「濃夫生活」へ。こちらでは、看板商品のレモン豆花を頂きました。さわやかなレモンの酸味がプレーンな豆花によく合います。暑い日には、このさわやかな味の豆花を食べて、疲れを取りたいですね。

濃夫生活

住所:高雄市美濃區永安路195號
営業時間:11:00~18:00(月火11:00~17:00、水木定休)

この他にも、スイーツショップや地ビールが飲めるお店など、どれも魅力的でどの店に入ろうか迷ってしまいますね。以前の美濃は、このような新しいスタイルのしゃれたお店は少なかったので、町の変わりようには少し驚いてしまいました。

さいごに~アクセス情報

 いかがでしたか。美濃は比較的小さな町ですが、見どころに事欠かない町だということがお分かりいただけたと思います。週末ともなると、高雄周辺から訪れる観光客も多いようで、これからも魅力的なスポットが増えていきそうです。

 これまでのイメージでは、高雄から美濃はとても遠い、と思われがちだったのですが、実は思った以上にアクセスはよくなっています。台湾南部へ旅行する機会があったら、半日くらい美濃にも足をのばしてみて下さい。

※最後にアクセス情報を簡単にまとめてみたので、参考になさってください。(最後の写真は、美濃文創中心の正面)

①台鐵高雄駅から(バス停は高雄駅前の建國站G區)約1時間40分
 高雄客運→E25番、E28番のバスに乗車、美濃バスターミナルで下車

②高鐵左營駅から約1時間~1時間30分
 高雄客運→E01B番、E25番のバスに乗車、美濃バスターミナルで下車

 

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