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【高雄 観光】蓮池潭にある左営天府宮〜道教の神様を参拝できます

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左営天府宮 祀られている主神 ~ 李哪吒

哪(な)吒(た)は、道教で崇められている少年神、神話「封神榜」、「西遊記」に見られる。托塔天王李靖(毘沙門天(びしゃもんてん))の三男として生まれたこともあり、信徒たちは哪(な)吒(た)太(たい)子(し)、三太子(さんたいし)、太子爺、太子元帥(げんすい)、中(ちゅう)壇(だん)元(げん)帥(すい)などいくつもの尊称で呼ばれている。 普段、廟や絵画では蓮花絵柄の服を着用し、乾坤圏(円環状の武器)や混天綾(魔力の布)、火尖鎗(火を放つ槍)などの武器を持ち、風火二輪(二個の車輪の形をした乗り物。火と風を放ちながら空を飛ぶ)に乗り戦うイメージをよく見かける。 また、三太子は子供の神であるため、お供え物としては果物もちろん、おもちゃや、お菓子など子供が大好きなものもよくお供え物として献上される。

左営天府宮 祀られている神様 ~ 朱府千歳

本名は朱叔裕(しゅしゅくゆう)で、隋唐時代(581年-907年)に生まれた浙江省嘉興出身の神である。「五府千歳伝略」に記録した記事により、隋煬帝の暴政により、人民は地獄のような苦しみに遭っていた。当時、契の兄弟を結んだ朱叔裕、李大亮、池夢彪、吳孝寬、范承業は人民の生活を救うため、各自の家産を売却した。以降、人民に敬愛され「隋唐英雄」と呼ばれるようになった。 唐高祖の時、朱叔裕は土門鎮守の将として命じられ、胡人の襲いを鎮めた。武德五年(622年),廣州を定めた功績に基づき、 綿州刺史、大理寺卿に昇進した。 朱氏をはじめ鎮守の将として五名の将は前線へ行き、敵を討伐したり、国家人民を安定させたりした功績により、逝去後仙界に昇って、玉皇大帝に「代天巡狩」を命じられた。民間ではこの五名のことを「五府千歳」と呼んでいる。「五府」はこの五人のことを表す意味で、「千歳」は官職のことを指している。信徒たちは朱千歲、朱府千歲、朱王爺、朱府王爺、朱府四王などいくつもの尊称で呼ばれている。

左営天府宮 祀られている神様 ~ 土地公

土地公とは土地の神様という意味で、台湾では一番普及率が高いため、各廟では土地公の姿が見られる。土地公は人の生活に一番近しいので、呼び方もたくさんあり、例えば、福德正神、福德老爺、福德伯公、土地公伯、土地神、土地爺、社神、社公などがあり、琉球では土帝君と呼ばれている。 以前から、土地公は地方の神様であり、漢人の市村では必ず土地公が祀られている。時の流れにより、土地公は豊かさの神として福運、豊作から金運や商売繁栄として祈られている。毎月旧暦の二日と十六日に土地公に参拝したり、お店の前にお供え物を献上したりする光景が見られる。

左営天府宮参拝の流れ

台湾のお寺や廟は正面の門をくぐる時、右手にある入り口へ向かいます。入り口と出口が決まっていて、右手の入り口「龍門」から境内に入って参拝し、左手の出口「虎門」から帰るという流れがあるのです。そして、作法として入り口の敷居を踏まないよう、左足から入りましょう! 左営天府宮での参拝は、まず5本の線香と金紙セット(神様用のお金)を購入します。金紙セットを本殿中心におおきなテーブルに置いてから、線香に火をつけます。まず本殿前の天公炉(註①)に向かって参拝します。線香を頭上に掲げ、三度礼をします。このとき、心の中で自分の名前、住所、生年月日をはっきりと報告した上で、願い事をしましょう。例え中国語や台湾語が話せなくても、日本語でも英語でも構いません。「心誠則靈」(誠心誠意で願えば、必ず願い事が叶う)という諺があるので、大丈夫です。そのあと、持っているお線香の1本を左手で香炉にお供えしましょう。 神様に参拝する作法はすべて同じで、次は②本殿ですべての神様にお願いごとなどを報告して、その後個々に祀られている③中壇元帥→④朱府千歲→⑤福德正神→⑥隣にある護室(主神中壇元帥の専用行事室)へ行き参拝します。 ※女性は生理の際に線香を持たずに、合掌のみで参拝しましょう。

左営天府宮の美しさ

石獅子は「祥(しょう)獅(し)獻(けん)瑞(すい)」(訳:貴祥の神獣獅子は吉を与えてくる)意味があるので、廟やお寺建築では必要不可欠な存在です。左側は雄、右側は雌のかたちで廟やお寺を守っています。

天府宮の「朝(ちょう)天(てん)爐(ろ)」、「九龍盤騰(きゅうりゅうばんとう)」、「龍柱(りゅうちゅう)」

天府宮の「朝(ちょう)天(てん)爐(いろり)」は通称「天(てん)公(こう)炉(ろ)」のことを指します。廟やお寺へ参拝するとき、最初は天と地の間の一番偉い神様「天公様」に線香をお供えします。 龍は中国神話によく現れる四つの神獣の一つであり、「帝王の象徴」と説明されています。天府宮の中央階段の龍陛には「九龍盤騰(きゅうりゅうばんとう)」が浮き彫られています。 「龍柱(りゅうちゅう)」は中華建築の廟やお寺などでは、よく華麗なる龍が彫られた様子で見られます。

「剪(ジェン)粘(ネン)」工法

廟やお寺の屋根には神話に出る人物、神獣を中心に飾られています。生き生きとした色彩豊富で人形の修飾工法は「剪(ジェン)粘(ネン)」と呼ばれています。 「剪(ジェン)粘(ネン)」とは華南(中国中南地方)ならではの独自の修飾工法で、陶器を一枚一枚切って、白土に一枚ずつ張り付けてから色付けします。ヨーロッパのガラスアートやモザイクアートなどの技術に似てますが、ガラスアートやモザイクアートは平面上の表現ですが、「剪粘」は立体的な表現です。 よく造られた「剪(ジェン)粘(ネン)」作品は、福禄壽三仙、八仙、雙龍搶珠(二つの龍はボールを奪い合い)、桃園三結義、神獣麒麟、龍、鳳、象、馬、鶴、鹿、牡丹、梅、蓮、蘭などです。

「結網」

「結網」は「蜘蛛の巣」のことを指します。 中国元末の時(西暦1351~1366)、ある日、明太祖朱元璋は兵士を率いて元軍と対戦しましたが、元軍に負けて慌てて廃寺の真武廟に逃げ込みました。「もう逃げ場がない」と当時の朱元璋はそう思いながら、“どうか無事に”と仏像にお祈りしました。その時、蜘蛛たちがたくさんの糸を吐いて、大きな蜘蛛の巣を作りました。朱元璋の後を追ってきた元軍は大きな蜘蛛の巣を見て、誰もお寺にいないと判断し、別の場所へ去っていったという伝説があります。 それから、この伝説を代々伝えるために、民間の匠たちは「結網」の創作工法が生み出したそうです。

 

蓮池潭 にある 左営天府宮

左営天府宮HP(中国語) http://www.stfg.com.tw/

アクセス:高雄市左営区廟北里蓮潭路158号

(駐車場あり)

電話番号:(07)583-4883

 

日本語訳文指導: 長谷川 忍

【参考】

 

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