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【 烏來 観光 / 月球馬告山豬肉香腸 / 烏來台車 / 烏來瀑布 / 泰雅的廚房 / 雲仙樂園ロープウェイ山麓駅 / 小川源温泉餐廳 / 新北市烏來泰雅民族博物館 】
目次
はじめに~台北の奥座敷・烏來の魅力
台北郊外で有名な温泉地といえば、北投が真っ先に出てくると思います。けれども環境の良さで言えば、新北市の烏來も負けてはいません。この町は、温泉だけでなく様々な乗り物や個性的な料理が楽しめる人気の観光地です。今回は久々に訪れた烏來を一日満喫してみたいと思います。
1.賑やかな老街を歩く~イノシシ肉のソーセージで腹ごしらえ
新店からバスに乗って40分。新店溪・南勢溪に沿って山道を進んでいくと、ほんの少し開けた山間部に烏來の町があります。水害やコロナで客足が遠のいた時期は、閑散としていた烏來も、今では以前の活気を取り戻し、たくさんの人でにぎわっています。バス停から数分歩くと、すぐに烏來老街に到着です。烏來橋を渡ると、道の両側には原住民料理が食べられる食堂やお土産屋さんなどが軒を連ね、午前中からどこも賑わっています。
台湾の山間部でよく見かける料理が山豬肉香腸(イノシシ肉のソーセージ)です。台湾の夜市等で見かける香腸は豬肉(豚肉)が材料ですが、原住民が住む山の中では、山豬肉が主流。「山豬肉香腸」の看板を掲げた屋台もよく見かけます。
烏來でも何軒かの山豬肉香腸の出店がありました。今回は、老街のはずれに位置する屋台「月球馬告山豬肉香腸」に並びました。烏來でもおいしい香腸のお店は人気があるらしく、めぼしいお店はどれも長い行列。今回買った香腸は「達那」入りのもの。最近人気の「馬告」入り香腸は売り切れ「達那」って何だろう?と思って調べてみたら、別名が山檸檬といい、酸味がある香辛料なのだとか。実際に食べてみると、台湾ソーセージのジューシーな甘みに中に、ほんの少しピリッとする感覚と酸味が混じっていて、ちょっと新鮮な味わいでした。馬告は少しメジャーになりましたが、達那はかなりマイナーな存在(烏來以外ではほとんど見たことがありません)なので、烏來に来たら、達那入りの料理を食べるのも良いでしょう。
【店舗情報】
月球馬告山豬肉香腸
住所:新北市烏來區烏來街145號
営業時間:9:30~18:00(土日10:00~21:00、無休)
2.トロッコ列車に乗ろう
烏來といえば、多彩な乗り物を楽しめるスポットとしても人気があります。その代表格がトロッコ列車。台湾では珍しい現役のトロッコ列車が、烏來では気軽に楽しむことができます。トロッコ列車の乗り場は、老街を抜け、攬勝大橋を渡ると、列車の駅が見えてきます。階段をどんどん上がっていくと、乗車ホームに到着。ここで乗車券を買って、順番にトロッコに乗っていきます。料金は片道50元。それほど高くないので、気軽に乗れますね。
このトロッコ列車は、2015年の台風で大きな被害を受け、長期運休をしていましたが、2017年に運行を再開。コロナ明けから再び観光客が増え、今では週末になると乗車街の長蛇の行列ができるほどです。とはいえ、トロッコは次々とやって来るので、30分もすれば自分の番が回ってきますよ。
トロッコ列車の実際に乗ってみる
狭い車内に乗り込み。いざ出発進行。渓谷沿いの道路に並行して走るので、道行くハイカーたちが此方に手を振ってくれることもあります。終着駅付近で、方向転換も兼ねたトンネルに入り、そこを抜けたら終着駅です。始発駅から2km弱の距離なので、帰りは老街まで歩いて帰るのも楽しいかもしれません。
【施設情報】
烏來台車
住所:新北市烏來區温泉街86巷2號
営業時間:9:00~17:00(無休)
3.烏來の象徴・烏來瀑布に到着
トロッコを降りた場所は、烏來屈指の景勝地・烏來瀑布があります。周辺には飲食店や資料館などがあり、多くの人が滝をバックに記念写真を撮っています。訪れた当時は、台北であまり雨が降らない時期だったのですが、滝の水量は十分あり、迫力ある滝の姿を見ることができました。
滝の前でお一人さまでも大丈夫な原住民料理の食堂を発見
さて、せっかく烏來に来たのであれば、原住民料理も体験してみたいですね。でも、こういう料理は大皿料理が中心で、一人ではなかなか食べられません。ところが、今回「おひとり様メニュー」がある食堂を、烏來瀑布の目の前で発見しました。その名も「泰雅的廚房」。基本的なメニューは、烏來の他の食堂と同じですが、メニューの片隅に「個人套餐」の名前が!180元と少し高いけど、一人用メニューがあるだけでも有難いです。
さあ、料理が出てきました。ワンプレートにいろいろな肉料理が少しずつ載っていて、旅行客には有難いです。名物の山地烤肉も入っていて、大満足でした。なお、個人套餐にこだわらないのであれば、周辺のどの食堂でも同様に原住民料理を楽しめますよ。
【店舗情報】
泰雅的廚房
住所:新北市烏來區瀑布路8號
営業時間:11:00~18:00(土日は~19:00、火曜定休)
4.絶景ロープウェイを満喫
滝を見たら、次は高いところから烏來の絶景を楽しみましょう。瀑布から階段をひたすら上がり徒歩5分のところに、ロープウェイ乗り場があります。このロープウェイ、実はロープウェイの目的地である山の上の駅から歩いていく「雲仙樂園」というホテルなどがあるリゾート施設が運営していて、そこへのアクセス手段として使われているんです。昭和の香り漂く山麓駅、そしてロープウェイ。車両は多少古びた感じがしますが、雲仙樂園へのアクセス手段はこのロープウェイしかないので、今でも存続しているのでしょう。
手軽に楽しめる絶景
ロープウェイが発車すると、高度をどんどん上げて、眼下に渓谷や少し遠くに烏來の老街も見えてきます。山上駅に到着すると、目の前には大パノラマ。ここからさらに坂を上がって雲仙樂園(ロープウェイの乗車券を持っている人は無料で園内を散策できます)でのんびりするもよし、すぐにロープウェイでふもとに戻ってもかまいません。天気の良い日には、ぜひロープウェイも体験することをお勧めします。
【施設情報】
雲仙樂園ロープウェイ山麓駅
住所:新北市烏來區瀑布路1-1號
営業時間:9:00~17:00(土日は~17:30)
5.大浴場のある温泉に入ろう
烏來観光に疲れたら、温泉にも入ってみましょう。烏來は、台北近郊有数の温泉地で、たくさんの温泉旅館があります。個室風呂が主流の台湾の温泉ですが、中には大浴場があるところもあります。今回は、老街のど真ん中にある温泉と食事専門の施設「小川源温泉餐廳」にお邪魔しました。
こちらは宿泊なしの温泉・食事専門の施設。大浴場に入ると、いくつもの湯舟があり、ゆっくりお湯に浸かって疲れをいやすことができます。温泉のあとに食事をする人も多いようです。大浴場は一人300元ですが、食事つき個人風呂セットだと、少し割安なようです。
【店舗情報】
小川源温泉餐廳
住所:新北市烏來區烏來街32號
営業時間:8:00~22:00(無休)
6.原住民族の博物館もご紹介
烏來は、タイヤル族が多く街。老街には、タイヤル族を中心とした原住民族の暮らしや文化を紹介する博物館があります。台湾国内には数多くの原住民族博物館がありますが、こちらは地元のタイヤル族に焦点を当てた展示が中心で、かなり掘り下げた内容の展示もあり、なかなか見ごたえがあります。美しい景色や楽しい乗り物、おいしい料理を楽しむのも良いですが、この地に暮らすタイヤルの人々について学んでみると、烏來のことがより身近に感じられると思います。
【施設情報】
新北市烏來泰雅民族博物館
住所:新北市烏來區烏來街12號
開館時間:9:30~17:00(土日は~18:00、無休)
いかがでしたか。一時期寂れた烏來ですが、ようやく元気を取り戻し、老若男女が集う一大観光地として復活したようです。そのため、老街の入口は渋滞になることもあり、駐車場はいつも空きを待つ車が長い行列を作る状態になっています。そのため、バスに乗って終点の直前で渋滞に捕まることがあるので、時間に余裕をもって台北を出発することをお勧めします。
また、バスで烏來を訪れる場合は、849番のバスを利用することになりますが、このバスは実は台北駅前が始発で、MRTの終点・新店に着くころには座れない人がたくさん出ます。バスは新店から山道を40分くらい走るので、どうしても座りたい人は、手前の公館駅あたりから849番のバスに乗ることをお勧めします。ちょっと混雑が大変ですが、それでも訪れる価値が十分ある街・烏來。一日たっぷり時間を取って遊びにいらしてください。
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