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【 高雄 朝ごはん / 台湾 高雄 グルメ / サバヒー / 古早味 鹹粥 】
(日本語翻訳=Aya、Kotaro)
季節の移り変わり、秋に入りました。早晩も涼しく感じられるようになり、朝起きると、何か暖かいものを食べたいですね。
そんな時は 高雄 国民市場 の近く、青年一路に 鹹粥 (塩粥、雑炊)の店があります。
看板にある「 古早味 」という字は、台湾語の発音で(kóo-tsá-bī)と読み、「古早」は昔のことを指します。街で見かける看板にこの「古早味」3文字を使った食堂の料理は、「昔ながらの懐かしい味」の意味があります。
一方、 鹹粥(kiâm-muê)<塩粥、雑炊の台湾語の発音>は、よく知られたB級グルメで、具にお肉や魚が入っています。
よく見られるのは、香菇肉粥(シイタケ雑炊)、土魠魚粥(鰆雑炊)、虱目魚粥(サバヒー雑炊)などです。
お店に入って座ると
「 一碗小粥。」
一碗小粥は、お店の人が注文を受けた時にスタッフに伝える用語らしいです。小盛の( サバヒー 雑炊 )ことを指します。
なんだかかわいい呼び方ですね。
何回もお店へ行って、こっそり覚えました。
すぐに、雑炊 ができあがりました。
目の前には、金色の油條(中華式の揚げパン)、ニンニクのクリスプ、いくつかの牡蠣、パセリ少々、そしてお粥と煮込んだサバヒーです。香ばしく、ドロドロ、ホカホカです。少し胡椒をかけて。スプーンですくうと、魚の甘味、潮の香が、ほのかに鼻にあふれて、お腹が鳴ってしまいました。
このお店「 古早味鹹粥 」は数年前に開業しました。サバヒー 雑炊を中心に、いろいろな料理があります。
魚スープ、肉燥飯(醤油煮した細切れ豚肉をご飯にかけた台湾家庭料理)など、どれもとっても安くいただけます。
お店のお客さんは、中年以上の男性が多いようです。
彼らはグルメのようで、朝早くからお店にやってきます。
時にあちらこちらから「ズルズル」という音が聞こえてきます。もちろん、美味しいサバヒーの頭を食べている時に出た音です。
そう、台湾南部 では美味しい サバヒー 雑炊 を 朝食 にしたかったら、早起きしないと。
それは台湾南部特有の庶民的な味で、素朴な幸せだと言えます。
虱目魚 (サバヒー)はミルクフィッシュとも呼ばれています。台湾語でsat-ba̍k-hî。
高雄彌陀、永安、湖内、及び台南七股のあたりには、養殖池があり、それは現地ならでは風景です。
サバヒー の身は銀白色で、魚肉の食感は滑らかで爽やか。全部食べることができるので、サバヒー料理も多種多様に広がっています。
例えば、滷魚頭(煮込んだサバヒーの頭)、乾煎魚肚(塩焼きサバヒーの腹)、魚腸、蔭漬鳳梨滷魚段(胡瓜とパイナップル漬けたサバヒーの切り身)などなど。
店主は毎朝自らサバヒーを仕入れて、支度をしています。
雑炊のスープは魚骨をよく煮込んで作られ、たっぷりの魚肉がはっきり見えて、一口に食べると、すぐとろけるようです。
お粥は柔らかくて、舌が包み込まれるよう。
口の中に香ばしい余韻が残ります。
涼しい朝に一杯食べると、とても気持ちがよくて、しかも消化しやすいです。
朝食として素晴らしい選択肢です。
牡蠣はサバヒー雑炊の甘味を引き立てます。
一口のお粥と油條(中華式の揚げパン)、或いは一口のお粥と牡蠣。味のバランスも抜群ですね。
だんだん、体が暖かくなってきて、すっきりしたり、リラックスしてきます。
心の底からの快適さが湧いてきて、大満足!
お腹がいっぱいになって、口を拭いています。
一日の初めは雑炊から!一碗小粥!
古早味 鹹粥
高雄市苓雅区青年一路163-16路
月曜から土曜
6:30-14:30
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