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復活!士林夜市 〜あとは外国人観光客の訪問を待つだけ

台湾 夜市

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【 士林夜市 / 八禾大食館 / 好朋友涼麺 / 海友十全排骨 / 大上海生煎包 / 士林慈誠宮 / 台湾 夜市 グルメ 】

はじめに

 日本人観光客に大人気だった、士林夜市。コロナウイルスの感染状況が深刻だったころは、閑散としていましたが、徐々に活気を取り戻し、地上の屋台街は賑わいを見せるようになりました。一方、日本人が必ず訪れるという地下の美食街はまだまだ苦戦が続いています。こういった士林夜市の最近の様子をまとめてみました。(トップ写真は、有名な士林市場(夜市)のネオンサイン)

1.地下美食街には閑古鳥が鳴いていたが・・・

 台湾一の名物グルメスポット・士林夜市。それを象徴するのが地下の美食街でした。台湾に旅行に来たことがある人は、一度や二度は訪れたことがあるのではないでしょうか。多くの店で簡単な日本語が通じ、手軽に台湾のローカル料理が楽しめるエリアとして人気が高かったわけです。

 そんな士林夜市の苦境が始まったのは、2020年初頭。コロナ感染拡大に伴い、台湾では日常生活に様々な規制が設けられ、夜市は閑古鳥が鳴く寂しさとなってしまいました。その後、少しずつ規制が緩められ、街に人々が戻ってくるようになりましたが、士林夜市の地下美食街にはお客さんがなかなか戻っていません。食堂も半分以上が休業。このまま美食街がなくなってしまうのでは?と心配になるほどでした。もともと外国人観光客に特に人気が高く、いつも混雑が激しかったことから、以前から地元の台北市民の足が遠のいていたのも痛かったです。

1ー2.復活の兆しが見えた地下美食街~現在の一番人気は「八禾」

 そんな地下美食街にも、少しずつ明るさが取り戻されてきました。一部のお店にお客さんが戻ってくるようになったのです。私が今年10月に訪れた時には、ある一軒の食堂がとても賑わっていました。それが「八禾大食館」です。

お店の雰囲気は、他店とそれほど変わらないようです。数多くのローカル料理から、少し高めの海鮮系料理まで非常に多くのメニューが用意されています。お店に入り、魯肉飯などの安いローカル料理をたくさん頼みます。四品頼んで170元。これなら街角の小吃よりやや高い程度ですね。高い海鮮料理を頼んでいる人はほとんどいません。どの料理もローカル店に負けないおいしさで、これならわざわざ食べに来る人がいるのも頷けます。

【店舗情報】

八禾大食館

住所:台北市士林區基河路101號 B1- 67號攤位
営業時間:16:00~24:00(無休)

その後の地下美食街はどうなったか?

11月に再び地下美食街を訪れました。この頃になると、他のお店もかなり賑わいを見せるようになりました。味に自信があるお店から順に活気を取り戻しているようですね。これから日本人旅行客の数も増えるでしょうから、地下美食街がかつての活気を取り戻す日も近いかもしれません。

2.すでに活気を取り戻した地上の屋台街

苦戦が続いていた地下美食街と異なり、地上の屋台街は比較的早く客足が戻るようになりました。士林に行く前は、どの程度賑わっているかかなり不安だったのですが、週末に実際に現地に行ってみると、これが予想外。すでにメインの路地は人であふれており、すでに歩きづらくなっている場所もありました。近隣の大学の学生だけでなく、若いカップルや家族連れなどもたくさん見かけたので、地元以外からもかなりの人が遊びに来ていることが実感できます。

 行列ができる屋台もたくさんあって、皆さん、買い求めた料理を早速食べ歩きで楽しんでいます。値段をのぞいてみると、どのお店も、他のローカル夜市とほぼ同じか少し高いくらい。これなら、気軽に屋台のハシゴができます。

3ー1.台湾のローカル料理を士林夜市で満喫~涼麺

台湾で日常的に食べられている涼麺。台湾式冷やし中華などとも呼ばれますが、どこの夜市にも何軒か涼麺のお店があり、屋台のハシゴをするときには重宝します。今回訪れたのは、「好朋友涼麺」。夜市の中心部にも近い通り沿いにある小さなお店ですが、人気店のようで行列ができています。ニンニクが良くきいた胡麻だれのかかった涼麺。シンプルですが、飽きの来ないおいしさで、ファンが多いようですね。

【店舗情報】

好朋友涼麺

住所:台北市士林區大南路31號
営業時間:16:30~23:30(木曜定休) 

3ー2.台湾のローカル料理を士林夜市で満喫~薬燉排骨

 士林夜市周辺を歩いていると、ときどき漢方薬の香りがただよう飲食店に出会うことがあります。それは、夜市周辺に数軒ある「薬燉排骨」のお店です。「薬燉排骨」とは、薬膳の入ったスープ入りの排骨のこと。ちょっと癖がありますが、慣れてくるとかなりおいしく感じます。こちらの「海友十全排骨」は人気店の一つ。こちらも長い行列ができます。

 今回注文したのは、排骨ではなく肋骨。骨にむしゃぶりついて肉を吸うように食べていくのがちょっとワイルドな感じです。付け合わせに乾麵線があると、かなりお腹いっぱになれるのでおすすめです。

【店舗情報】

海友十全排骨

住所:台北市士林區大東路49號
営業時間:15:00~24:00(火曜定休)

3ー3.台湾のローカル料理を士林夜市で満喫~生煎包

 台湾の屋台に欠かせないのが、水煎包や生煎包のお店です。ちょっと小ぶりの肉まんや野菜まんのようなものですが、手軽に食べられて、味も抜群。小腹が空いたときには本当に重宝します。もちろん、屋台のハシゴをするときにも強い味方になりますね。

 「大上海生煎包」は、士林夜市の最寄り駅・MRT剣潭駅からほど近い、屋台が建ち並ぶエリアの一角にあるお店です。こちらも早い時間から行列ができており、人気のほどがうかがえますが、たくさんの生煎包が一気に蒸し上がるので、待ち時間はそれほど長くないです。程よい大きさの生煎包は、あんの部分の具材がいろいろあり、好きなものを頼むことができます。

【店舗情報】

大上海生煎包

住所:台北市士林區文林路99號1樓後棟
営業時間:15:00~22:30(火曜定休) 

4.士林夜市の守り神?~士林慈誠宮にお参りしてみよう

 士林夜市の周辺には、屋台だけがあるわけではありません。夜市のど真ん中に地元の信仰を集める廟・士林慈誠宮という媽祖廟があります。実は、この廟の門前に市場や夜市ができたことが台湾随一の夜市を生むきっかけになりました。比較的小規模な廟ですが、歴史は古く、前身の廟は1796に創建されたとか。1864年に現在の場所に移ってからも長く地元に人々に守られ、今では市の古蹟に指定されています。

 この廟は、夜になるとなんとライトアップされ、幻想的な外観を見せてくれます。もっと驚くのは、廟の前面の石段にびっしりと人々が座っていること。周辺の屋台で食べ物を買った人たちがここで座って食べているんです!日本では考えられない光景ですが、市場や夜市とともに歩んできた士林慈誠宮は、夜市の観光客を広い心で受け入れてくれているようにも感じました。

【施設情報】

士林慈誠宮

住所:台北市士林區大南路84號
開館時間:6:00~22:00(無休) 

さいごに

 いかがでしたか。地下美食街に復活の兆しが見えているのもうれしいですが、地上の屋台街の活気を見ているだけでも、お祭り気分になれますね。今後、外国人観光客が増えると、混雑はさらに激しくなると思いますが、ピーク時を外せば、スムーズに散歩ができると思います。士林夜市ファンの皆さんも、そうでない皆さんも一度、元気を取り戻した士林夜市を堪能しに来てください。(最後の写真は、地下美食街「八禾大食館」で注文したローカル料理の数々)

 

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