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【 貓下去敦北倶楽部 / 貓下去 ダイニングバー / 猫下去 / 台北 中華レストラン / 台北市 松山区 】
(日本語翻訳=NAOMI、GA)
目次
- 「ロマン、それは時間を気にせずゆっくり食事をし、時間を気にせずゆっくりお茶を楽しみ、時間を気にせずゆっくり歩み、時間を贅沢に使いながらゆっくり歳を取ること。」林清玄
- 台北の味
- ネギ油茹で鶏(葱油白斬鶏) / Taipei Style Cold Chopped Chicken
- 貓下去特製冷製麺(貓下去招牌涼麵) / Chilled Noodles with Cold Pork Rump, Sesame Sauce & Red Oil
- 湿った電気の中の日光と雨-ギリシャのハーブ酒/ 南部の気軽な甘口リキュール/ピエール・フェラン・コニャック・オレンジリキュール/グレープフルーツ/エルダーフラワー/レモン/卵白/マリブ・ココナッツ・リキュール/ココナッツパウダー/蘭
- 2019クロスオーバーなナイトイベント
- 台北の折衷主義
- 陳陸寬「私たちは単なるレストランという枠を超えたレストランになりたいと思っています。時代の精神を描き出し、時を経ても新鮮さを失わず、独自の社会的意義を見つけていきたいのです。」
- 貓下去敦北倶楽部 インフォメーション
「ロマン、それは時間を気にせずゆっくり食事をし、時間を気にせずゆっくりお茶を楽しみ、時間を気にせずゆっくり歩み、時間を贅沢に使いながらゆっくり歳を取ること。」林清玄
西洋料理店がもてはやされる現代ですが、台北でとてもユニークな存在感を放つお店、それが猫下去敦北倶楽部です。台湾の味を熟知するオーナーの陳陸寬さんが、中華店ベース+洋食店のカジュアルな雰囲気に台北のテイストを取り入れてつくったお店で、店内はとてもフレンドリーな印象です。食事とカクテルをいただきながら、レトロなロマンを楽しめる空間となっています。
台北の味
台北の中華レストランに足りないものをよく理解していた陳さんは、他店を“貓下去”(※台湾語で叩いて凹ますという意味の同音異義語)したいと考え、会社をつくって敦化北路に旗艦店を構えました。過去に飲食業だけでなくバンド音楽や出版業界での経験を通じて異文化センスを備えた彼は、自身の店において、メニューの緻密さ、料理の色・味の精度に対し、台北の飲食文化に焦点を当てるという哲学を貫いています。台湾の味というのは、江蘇料理に端を発し西洋や日本料理の影響も受けてきたため範囲が幅広いのですが、この斬新で型破りなレストランだからこそ、我々が慣れ親しんでいる「台北の味」を絶妙なバランスで提供できるのでしょう。
ネギ油茹で鶏(葱油白斬鶏) / Taipei Style Cold Chopped Chicken
白斬鶏は昔からある定番の台湾料理ですが、久しく食していない懐かしいメニューです。鶏もも肉の柔らかい部分を濃い塩水で湯通しすることで、皮はつやが出て、しっかりとした肉質になります。好みに応じてネギ・生姜入グリーンソースまたはにんにく・唐辛子入醤油をつけていただけば、違った味を楽しめます。添えられたキュウリが爽やかでさっぱりとした後味なので、お箸がどんどん進みます。
貓下去特製冷製麺(貓下去招牌涼麵) / Chilled Noodles with Cold Pork Rump, Sesame Sauce & Red Oil
台北では、朝昼晩三食に冷たい麺が欠かせないのは言うまでもありません。この貓下去特製冷やし麺は、お店の賄い夜食としてスタッフに絶賛された冷麺がお店のメニューになったものだそうです。茹でたての卵麺を冷やしたところに、自家製冷麺ソース、特製赤油、牛尻肉細切りを混ぜ合わせていただきます。滑らかな胡麻の香りとにんにくの芽が相性良く引き立て合います。赤緑白の絶妙なコンビネーションで、台北冷麺のトップの座に君臨しています。
湿った電気の中の日光と雨-ギリシャのハーブ酒/ 南部の気軽な甘口リキュール/ピエール・フェラン・コニャック・オレンジリキュール/グレープフルーツ/エルダーフラワー/レモン/卵白/マリブ・ココナッツ・リキュール/ココナッツパウダー/蘭
この写真のカクテルのタイトルは「湿った電気の中の日光と雨」。クロスオーバーミュージックのMVから発想を得て、その曖昧な雰囲気を表した、コラボ・カクテルです。
カクテルグラスを受け取ると、グラスに飾られた白い蘭の花が目に映ります。軽く口をつけると、最初に口の中に広がるのはココナッツパウダーとレモンの香り、そして濃厚な卵白の味です。その後ハーブ酒の電気のような香りがオレンジのフルーティな甘口リキュールの味を引き出し、最後にベースのウイスキーの深い味わいを楽しめます。 一口飲むごとに、変化する味に心のバランスが揺れ動き、心の内と外の感情がもつれ合います。太陽と雨の淡い白のトーンが心に染みていくようで、少しチクチクしながらも、余韻はほのかに甘く、最後は濃厚な感情が流れ込むのです。
2019クロスオーバーなナイトイベント
貓下去はダイニングバー以外にも、台北金馬映画祭という特別な機会に、ケータリングパートナーとして選ばれ、その実力を広く知らしめました。陳さんはそれを貓下去の10年のマイルストーンとして位置づけています。コピーライティング、段取り、スムーズなオペレーションなど、これまで培ったスキルがイベントの雰囲気に合致し、イベントの大小様々な飲食を一括して請け負ったのです。パッケージから食事の細やかな配慮や独創的なネーミングまで、猫下去のスピリットを完璧に発揮し、台北の夜に彩りを添えました。
台北の折衷主義
台湾の人々がそれぞれ心の中で感じている「台北の精神」――それを形成しているものは、台湾の歴史背景、東アジアのハブとしての台湾、さまざまな要素を内包する台湾の血脈、それぞれの過去の食事の記憶です。陳さんは、台北は多くの都市の特徴を模倣し、それを独自の変化に取り入れてきた折衷主義の都市だと考えています。彼は自身の経験から新しい台北家庭料理を定義し、客の心にある「台北の味」と交差させ、その相互作用によって、今の貓下去敦北倶楽部を作り出してきたのです。
陳陸寬「私たちは単なるレストランという枠を超えたレストランになりたいと思っています。時代の精神を描き出し、時を経ても新鮮さを失わず、独自の社会的意義を見つけていきたいのです。」
「料理は思い出を引っ張り出す付箋みたいなものだ。(食物就像可以喚起回憶的某種標籤。)」
日本のドラマ「居酒屋ぼったくり」のこの名台詞は、図らずも貓下去のコンセプトと一致しています。個々の食べ物の記憶は付箋のように積み重なっていきます。その記憶は薄れていきますが、定番の食べ物の味は時を経ても新鮮な記憶として残ります。今努力して残していかないと、記憶が薄れて過去のものとなってしまう味もあるでしょう。
貓下去敦北倶楽部 インフォメーション
住所: 台北市松山区敦化北路218号
営業時間:
日曜日 11:00–15:00, 17:30–00:00
月曜日 11:00–15:00, 17:30–00:00
火曜日 11:00–15:00, 17:30–00:00
水曜日 11:00–15:00, 17:30–00:00
木曜日 11:00–15:00, 17:30–00:00
金曜日 11:00–15:00, 17:30–00:00
土曜日 11:00–15:00, 17:30–00:00
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