台湾における「とりあえずやってみよう文化」の功罪

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そこのバランスって大事だよね。

私が台湾大好きな理由のひとつに「失敗を恐れない。失敗を許容する文化」がある。敗者復活を快く受け入れる。日本みたいに「あの人は以前あれで失敗したからもう×」ということが少ない。何度でもチャレンジができる。もちろん信用は大事だけれども。
これはとてもいいことだと思っている。
だから、「とりあえずやってみよう!やりながら考えよう」という風潮がある。
これも言葉だけ聞くと、いいことのように思える。しかし、これは「程度問題」である!! いや本当に。

準備に時間とコストをかけて、事業開始時には準備段階の費用が重くのしかかり、さらには適切な開始時期を逃してしまう、、というよりは、「とりあえずやってみて、違うところはその都度修正していけばいい」というのは、確かに正しいと思う。失敗したときの責任をできるだけ回避するためだけに(ある意味先に言い訳を完ぺきにするために?)準備とシミュレーションに時間をかけすぎる一部の日本人よりはいいのかもしれない。失敗してもまたチャンスはもらえるし。

しかし、しかしである。台湾で仕事をするにあたり、「それは事前にちょっと考えればわかることだろう?」という事案がとても多いのも事実である(笑)
その失敗は簡単に回避できたよねぇ、それの失敗も許容しないといけないの?私? という事がとても多い(笑)

例えば先日ニューオープンしてたCafé。その辺りは最近よく見かける「文青(文学青年。インドア派でもの静か。でも自分のこだわりを持って生活している人みたいなニュアンスかなぁ)」に人気のエリアでCaféも乱立している場所である。
ここからは私の勝手な想像なんだが、若いオーナーと友達で始めたんじゃないのかなぁ。店内はオシャレに改装してあり、一部は手作り感もあるが、さほどお金をかけずに上手にリニューアルされていた。流行りの感じも悪くない。女子が好きそうである。日曜日の11時からOPENしているところも頑張っている感がある(日曜日は12時とか13時からしか開店しない店が多い。)。 そしてお値段も周辺よりやや安い。

しかし、まだその事実が浸透していないのか、そもそも需要がないのか、11時過ぎの店内に客はいない。しかし、スタッフは3人もいる。店は2階と3階で各フロアはとても狭い。たぶん満席で15人入るかどうか。しかもおそらくだけど自分たちが好きなテーブルや椅子を買ってきて置いている。おしゃれだけども、、、空間の利用効率が異常に悪い。要はお客を多く入れられない。メニューも特徴がない。少しだけ食事のメニューもいれていて、ここで長く食事されたらもう回転すらしなくなるが、いいのだろうか? コーヒーもマシンで入れるだけだし。。

つまりどういうお客様からいくらくらいの単価で、どのくらいの時間、どういう価値を提供するのか、という基本中の基本も多分考えていないんじゃないのかなぁ。音楽も自分たちの好きな感じのをかけてたし。

例えばだけど。
そのエリアは実は日本人観光客からも人気が高いのであるが、日本人が張り切って朝から出かけてきても、日曜日ほぼ店が閉まっているのだよね。だから、日本人向けに綺麗でおしゃれで、台湾っぽいメニュー出して、朝9時から開けるだけでもダイブ違うと思うんだけど。食事出さないようにすれば、おそらくスタッフも時間によっては2人でいけるのではないか?とか。また、逆に「心地いい時間」を提供するならば、単価を上げないとたぶんやっていけないはず。

まぁ、このCaféはやりながら考えても間に合うのかもしれないけど。
仕事をする上で、準備が足りなすぎるのは気になる。
Excelの資料一つ作るのにも、その資料の目的が見やすい表を作るのか、集計が目的なのか、あまり考えずに作り始めるから、計算したいセルに文字が入っている、なんてことがよくある(笑)
仕事は想像力が肝だと思うんだな。相手やお客のことを想像して、その期待を上回る価値を提供することでお金をもらえる。

失敗を許容する文化は大好きだけど、しかし、失敗を減らす最低限の準備はした方がいいんじゃないかなぁ。
ここのバランス、程度問題。
日本人の慎重な真面目さと、台湾人の思い切りの良さとおおらかさ。
この長所をうまく両立できるバランスを見つけたい今日この頃である。

 

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